500時間を捻出するために、時間のロスない通信講座を利用しました。
時間ロスしないために、独学ではなく通信講座を!
管理業務主任者の資格を取得する前、管理人は商業施設・ビルの管理会社に勤務していました。
百貨店のバックヤードで一日中モニターを眺め、管理安全保障をする仕事です。
管理人は建物に携わる仕事が好きです。
しかし社会経験を経るうちに、建物に携わりつつも、もっと人と接点がありさらに創造性のある仕事がしたくなりました。
そして建物関連の情報を調べているなかで管理業務主任者の資格を知ることに。
この資格を取ろうとすぐに心を決めました。
試験準備をする上で最大のネックは、約500時間の学習量をどうやって確保しようかということでした。
ビル管理の仕事は交代制のシフト勤務で、仕事の時間帯も一定していません。
この時点で専門学校へ通うという選択肢はアウト。
しかし独学では不安だったので通信講座を利用して勉強することにしました。
DVD講義などを「聴く」勉強なら、仕事で疲れている日でもできるかもしれないと思ったのです。
合格率の高い会社フォーサイト
管理人が選んだ通信講座はフォーサイトという会社です。
フィーサイトに決めた理由は、国家試験の合格率が高い会社だったからです。
社会保険労務士や行政書士など難関の国家資格でも、同社は毎年、全国平均を大きく上回る数字で合格者を出しています。
この通信講座なら、自分も1回で管理業務者主任者試験に合格できるのではないかと。
事実そうなりました。
やはりフォーサイトのDVD教材に大きく助けられたのです。
解説が丁寧であることは当然施されるべき努力かもしれませんが、フォーサイトの講義DVDにはプラスして迫力や親近感があります。
専用スタジオで収録されていて、講師の先生とまるでマン・ツー・マンの授業を受けるような感覚で勉強できます。
私はこの講義DVDを5回以上見ています。
それにより、管理業務者主任者の試験対策で大切な「文脈づくり」(「試験の準備」のページを参照ください)がつながった気がするのです。
映像での繰り返し学習は、試験範囲全体の流れが掴みやすいです。
スクールへ通う時間の捻出がきびしいという方は、ぜひフォーサイトほか通信講座をあたってみてください。
<お薦めの管理業務主任者講座>
第1位 フォーサイト
なるべく少ない適切な情報量(基本テキスト)で、合格へ導く通信教育のパイオニア的な存在です。
合格率の高さでも定評ある通信講座として一押しです。
フォーサイトの詳しい情報はこちら→ http://www.foresight.jp/mankan/
第2位 ユーキャン
CMでもでもおなじみの生涯学習の通信講座です。
イラストや図表を多用した教材には、わかりやすく学べる工夫が満載されています。
ユーキャンの詳しい情報はこちら→ http://www.u-can.co.jp/
第3位 TAC
基礎力の徹底指導に定評ある専門学校です。
「通学」で管理業務主任者を目指す方への一押し校がTACです。
登録に必要な2年の実務経験がない方は「実務講習」必須
実務経験がない場合はどうすればいいのか?
管理業務主任者として実務に携わるためには、試験合格以外に「2年以上の実務経験」が必要です。
現状、関連業務に従事している方であれば問題ないのですが、新規に不動産業界を目指す方にとっては、この「実務要件」がネックになることもあるでしょう。
実務の現場では「経験」が重視される傾向にありますから、まずは2年間経験を積んでから晴れて管理業務主任者として登録するのが良いのでしょうが、中には「すぐに管理業務主任者として活躍したい」「管理業者への就職ではなく、一日も早く独立開業したい」といった方もいらっしゃるかもしれません。
そんな業界未経験の皆さんには、実務講習の受講がオススメです。
「実務講習」とは、国土交通大臣の登録を受けた者が行う登録実務講習を受講し、修了試験に合格することで、管理業務主任者登録に必要な「2年以上の実務経験」が免除される制度です。
詳細は一般社団法人マンション管理協会ホームページ内「登録実務講習の実施について」にある案内の通りとなっており、毎年受講申し込み期間や開催期間が決まっているので受講希望者は注意が必要です。
実務講習の内容は難しいの?
この管理業務主任者試験合格者向けの実務講習の受講について、実務未経験者にとっては何かと不安があるようですが、基本的には決められたカリキュラムをこなしていくだけで問題なくクリアできる内容になっています。
最初に送られてくる分厚いテキストに驚かれる方も多いようですが、通学による講習の中で修了試験の出題ポイントがしっかりと示されますし、修了試験の内容自体も「50問の○×式の出題で、60%(30問)以上の正解で合格」ですから、管理業務主任者試験合格者であれば誰でも、難なく対応可能なレベルのようです。
心配することはありません。
実務講習受講後、試験に合格すれば、ようやく管理業務主任者としての登録要件を満たすことができます。
このように、現状、実務経験のない方にも道は開かれていますから、まずは管理業務主任者試験に合格出来るよう、前向きに頑張ってください!
トリプルライセンスを目指そう!
マンション管理士と宅建
管理業務主任者資格から少し視野を広げて、関連資格である「マンション管理士資格」と「宅建資格」についても併せて触れておきたいと思います。
管理業務主任者、マンション管理士、宅建には、共通点があります。
いずれも不動産系の資格であることはもちろんなのですが、出題形式(全50問/四肢択一/マークシート方式)はまったく同じで、また出題内容にも重なるところが多くあります。
そのため、ひとつの資格の勉強が他の資格の勉強にもそのまま活かせるということで、ダブルライセンス、さらにはトリプルライセンスを目指す受験生もたいへん多くなっています。
ちなみに、3つの資格の特徴をまとめると、このようになります。
管理業務主任者 | マンション管理士 | 宅建 | |
---|---|---|---|
仕事 | マンション管理の
エキスパート |
マンション管理の
コンサルタント |
不動産仲介の
エキスパート |
合格率 | 約20% | 約8% | 約16% |
独学での合格 | ○ | △ | △ |
順番に取得していこう
トリプルライセンスを目指すうえでは、すべての資格の受験勉強を並行して行って一気に取得するというよりは、順々に取得していくのが現実的かと思います。
「取得のしやすさ」の観点に立てば、「管理業務主任者→宅建→マンション管理士」の順に取得していくのが良いと思います。
一方、「学習のしやすさ」の観点に立つと、「宅建→管理業務主任者→マンション管理士」の順がおすすめです。
不動産系の資格においては「民法」の知識が不可欠ですが、これを苦手にしている受験生が実は少なくありません。
宅建の学習では「民法」について基礎から学ぶことができるため、そこでマスターしてしまえば、その後の管理業務主任者ならびにマンション管理士の学習がスムーズになることは間違いありません。
最後に、トリプルライセンスを目指すうえでのアドバイスをひとつさせてください。
管理業務主任者試験は、独学でも合格を目指すことのできる試験です。
しかし、マンション管理士試験と宅建試験については、難易度もぐっと上がってきます。
少しでも「難しい」と感じたら、無理に独学にこだわるのではなく、通学・通信講座の利用も検討してみることをおすすめします。
費用はかかりますが、トリプルライセンスを目指すうえでは、それがいちばんの近道だったりしますから。
効率的な勉強法は?
法令系や、民法→区分所有法→管理規約を中心に学習
管理業務主任者の試験は、出題の約7割が法律系の問題占められています。
法律科目の克服なしに合格はあり得ません。
とくに重要になる法律は、区分所有法と管理規約、そして民法です。
管理業務主任者試験の法律問題には、民法で足りない部分を区分所有法で補い、区分所有法でも欠けてしまうところをマンション標準規約で補うことで、実務対応し得る知識があるかどうかを問う。
大体そのような傾向にあります。
法律の勉強をするのが初めてという方は、最初にすべての法律に関連してくる民法から始めます。
そしてもっともウエイトをしめる区分所有法を勉強します。
この2つの法律の相互関連的を押さえ、それに枝葉として管理規約の知識を加えていくのが良いでしょう。
法律対策のもう一つのアドバイスとして、日常生活の中での事例に当てはめ、自分の問題として意識して学習することをお勧めします。
どういうことかというと、設問の中で起きているトラブルについて、自分がその当時者に立たされたつもりになって、過去問を解いたり、法令の確認をしたりするのです。
単に知識を詰め込むのではなく、問われている事象について具体的なイメージが湧いてくる勉強を心がけるようにしましょう
教材は過去問を中心で進めます
管理業務主任者の試験は、過去問中心で行いましょう。
その理由は、国家試験というのはどれも、出題の6~7割が過去の問題をベースに、出題の文言や出題意図を変えてつくられているからです。
過去問にくらいついていけば合格できます!
それでもやはり試験勉強の初めの段階は、基本テキストから入ります。
ざっと1回全体に目を通し、それから何度か通読します。
そこで問われている知識が、当該法律の中でどのような位置付けをされているのか、頭の中におおよそのマップを作る感覚で読み進めるのが効果的です。
過去問も1回目は、「解く」のではなく「読む」つもりで取り組んでいきます。
理解を記憶にまで進めるのはいよいよここからです。
過去問にでてくる用語でわからないことは、その都度テキストに戻り確認します。
そしてここで問われていることを具体的に思い浮かべるようにして、実際はどういうところで使われているのかなどテキストで補足するようにするのです。
ですから過去問中心で勉強するといっても、実際には毎回過去問←→テキストの往復学習をすることになります。
その繰り返しが、早く合格ラインの実力に到達するための王道です。
管理業務主任者資格と収入
管理業務主任者の資格者は、社員としてマンション管理会社等に勤務してはたらくのが一般的。
独占業務を持っているとはいっても、独立開業型の資格ではありません。
そのため収入も、勤務する会社の給与規定に順ずることになります。
管理業務主任者の年収は320万円~560万円が相場です。
下限の320万円は新卒後の20代前半のおおよその年収で、560万円は30~40代で係長・課長待遇の一般相場です。
もちろんその会社の企業規模や給与面での方針、また役職(部長待遇など)などでも期待できる給与水準は変わってきます。
総論としていえるのは、管理業務主任者の収入は、他の業界で働くサラリーマンとほぼ同じ水準にあるということです。
たとえばメーカーの製造スタッフやシステムの開発エンジニア、また流通・小売業での販売員と比べても、それほどの開きはありません。
「高額収入は期待できなくても安定収入は約束される」、ひとまずそんな職業だと踏まえておきましょう。
マンション管理業界の安定性は魅力です!
管理業務主任者の収入を考える上で大事な視点は、月々・年度々々の収入額そのものより、むしろ仕事がずっと継続すること、収入が途絶える心配がないことです。
その理由は、マンション管理会社の収入源は、その会社がサービスを提供している一つひとつの管理組合だからです。
マンション管理組合との契約・取引は永続します。
そこにマンションがあり、住んでいらっしゃる住民のみなさん(区分所有者)がいるかぎり、マンション管理会社には毎年継続して安定した売上げが入ってきます。
そこが同様に建築業界であっても、建てたらそれで終わりの、他の業種とは大きく異なるメリットです。
マンション管理会社の経営は比較的安定しています。
だから雇用も継続します。
トータルで考えると収入が安定した魅力ある職業であるといえると思います。
ポイントのおさらい
●管理業務主任者の年収は320万円~560万円が相場
●管理業務主任者の年収は、メーカー製造スタッフ、開発エンジニア等と横並び
●マンション管理業界は、建築・不動産業界のなかでも特に安定している
となります。
就業人生は意外と長いです。
あなたはリスクも覚悟で高収入をめざしたい人ですが?
収入は一般レベルであっても、技術を極めるやり甲斐ある仕事を求めている人ですか?
答えが後者の方に当サイトの管理人は、管理業務主任者の資格取得を自信を持ってお薦めできます。
管理業務主任者の求人状況を知りたい
「管理業務主任者の求人はたくさんあるのかどうか知りたい」
努力して資格を取得しても、仕事に活かすことができなければ意味はありません。
求人が潤沢にあるかどうかの疑問は、管理業務主任者資格を目指すみなさんにとって、もっとも気になることのひとつでしょう。
このことについて、求人サイトを詳しく調査してみた当サイトの管理人の答えはこうです。
「マンション管理会社の求人は比較的潤沢にある。ただ、管理業務主任者を募集している求人広告は、それほどは多いとはいえない」
というものです。
ここではその背景を解説してみたいと思います。
建築・不動産不況のなかでも、管理部門は比較的好況
リーマンショックの余波は、建築・不動産業界にもいまだに続いているといえます。
当時メーカー企業での派遣社員のリストラは報道でも大きく取り上げ続けられました。
しかし、雇用問題でダメージを受けたのはメーカー企業で働く人たちだけではありませんでした。
全国各地での公共事業がストップ、デベロッパーでは首都圏のタワーマンション・行楽地のリゾート開発が途中でストップするなど、雇用不安につながる出来事がたくさんありました。
建設・不動産業界のなかでも「作る」ことに従事していた、施工管理技師、現場作業員の方々には、一次的に職を失われた方々がたくさんいたのが事実です。
そのような不況化のもとでも、比較的事業を順調に推移させていたのがビルメンテナンス会社やマンション管理事業などの、いわゆる管理系の会社でした。
建物管理会社は、市場が好況な時にもそれほど急成長することはありません。
反対に、市況がかんばしくない時にも、この業界では極端に業績が落ち込むことはありません。
ビルやマンションの設備メンテナンス・管理、清掃等の業務は、好・不況に関係なく常に行わなければいけない作業です。
だから業界全体が安定しているのです。
まずマンション管理会社に「就職・転職」する。そして将来的に管理業務主任者となる。
くわえてマンション管理業界には、すでにお話しした、建物の老朽化対応へのニーズもあります。
そのため「マンション管理会社の求人募集」という観点で見ますと、それほど景気のかんばしくない現在でも、求人は比較的多いのです。
マンション管理会社への就職・転職は、現在の市況のことを考えたら、むしろ潤沢にあるとさえいえます。
ただ、採用サイドのマンション管理会社の立場に立つと、「最初から管理業務主任者の仕事だけを目当てに来てもらっても困る」という思惑があると思います。
管理業務主任者の有資格者も、入社当初は一社員として扱われるのがむしろ当然のことでしょう。
しかしまた、管理業務主任者の資格を持っている方は、面接官から、将来的な組織体制(管理業務主任者としての活躍)を考慮した上で、採用対象者としてとらえられることはまちがいありません。
「資格取得後すぐに管理業務主任者になる」と気負うのではなく、「マンション管理会社に勤めた上で、後々管理業務主任者業務に携わる」という考え方をすると、非常に広がりが出てくるのが、現在の管理業務主任者の求人市場のようです。
通信講座の比較!
最近では資格勉強する際、通信講座を利用する方が増えてきました。
やはり自分のペースで、講義を視聴しながら勉強が出来るというのが人気の秘密のようです。
そこで、このページでは各通信講座の比較をして見たいと思います。
評価基準は以下の5項目の各1点で、5点満点です。
尚、テキストのわかりやすさとか講義の内容とかは、客観的な判断が出来ないので省略いたしました。
- 映像講義が付いているか
- 映像講義はハイビジョン撮影しているか
- テキストはフルカラーや図表化されているか
- 質問受付に対応しているか
- E-ランニングは用意してあるか
第1位フォーサイト
唯一全ての項目を満たしているのがフォーサイトです。
特にハイビジョン撮影してあるDVD講義やフルカラーのテキストは高い人気と実績を誇り、多くの方の支持を得ています。
さらに受講料の安さも人気の秘密です。
通常、広告宣伝費や教室などの経費がかかり、通信講座といえども安くするのには限界があります。
ですが、フォーサイトは広告宣伝費と教室を持たない分、驚きの価格を実現しました。
その分知名度に欠けるのが唯一の欠点ですが。
講座評価5点
受講料29,800円~
公式サイトはコチラから
第2位大原
評価基準では、「DVD講義が付いている」と「質問受付に対応している」ことが上げられます。
やはり、通信講座専門校ではないので、通信講座独特のノウハウがまだないようです。
また、教室を抱えている分受講料も高くなります。
しかし、それでも学校としての高い実績や受講生をしっかりとフォローしてくれる魅力は変わりません。
しっかりと教室に通学して学びたいという方はおすすめできる学校です。
講座評価2点
受講料118,000円~
公式サイトはコチラから
第3位ユーキャン
評価基準では残念ながら、「質問受付」に対応していることだけです。
特に気になるのが、講義が付いていないことです。
やはり、講義を聴きながら勉強していかないと独学と勉強スタイルがあまり変わりません。
ただ、テキストはフルカラーになっていなくても、2色刷りで図表化されていますし、e-ランニングではないのですが、受講者同士が交流を持つ学びオンラインという掲示板もあります。
また、CMで知名度がある分、受講するのにも安心感があります。
講座評価1点
受講料58,000円
公式サイトはコチラから
幅広い活用が期待される資格、今挑戦すべきです
これから管理業務主任者資格に挑戦しようという皆さんは、この資格のどんな点に惹かれ、受験を決意されたのでしょうか?
その動機は個々により様々でしょうが、総じて「資格さえ持っていれば将来的に役に立ちそう」といった想いから、管理業務主任者資格に注目されたのではないかと思います。
ここでは、管理業務主任者資格が皆さんの将来にどのように役に立つのかを考えてみることにいたしましょう。
就職や転職に有利
マンションの管理会社や不動産会社への就職や転職を目指す上では、国家資格の保有が高く評価されるはずです。
とりわけ、マンション管理業者には管理業務主任者の設置義務が課せられているので、業界においては一定の需要があります。
専門知識を活かしてやりがいのある仕事に携われる
管理業務主任者が扱う業務は誰でも出来る仕事ではなく、知識を活かして活躍できる専門業務です。
仕事に対するやりがいはひとしおでしょう。
求人としてはシニア層への需要も高いため、とりわけ、長年会社勤めをされてきた方にとっての第二のキャリアとしても人気の仕事です。
実生活に役に立つ
マンション住まいの方や、マンションのオーナーであれば、マンション管理に関する知識を有しておくことは不可欠であると言えます。
ご自身の財産を守るために役に立つ知識を習得したいなら、断然取得をオススメしたい資格です。
他資格との相乗効果でキャリアアップの可能性大
管理業務主任者資格には、マンション管理士や宅建等のダブルライセンスに適した資格があります。
複数取得しておくことで社内評価の向上や顧客からの信頼度アップ、さらには資格手当での収入増が見込めます。
管理業務主任者資格は、取得しておくことで幅広い可能性を感じることのできる「使える資格」です。上手に活かして、ご自身の人生に役立てましょう!
続き⇒通信講座比較
マンション住まいに必要な知識を習得!
ところで、管理業務主任者資格とは、必ずしも仕事に結びつけるべき資格であると言えるのでしょうか?
資格受験を目指す動機は人それぞれ。職業や収入につなげる目的で受験を志す方がいる傍らで、自分自身のため、自己啓発の一環として資格受験を捉える方もいらっしゃるでしょう。
よって、前ページでご紹介したような「シニア層の仕事につながる資格だから」という目的とは別に、「自分の知識のひとつとして備えたいから」という動機から管理業務主任者資格を目指される方がいて然るべきだとも言えます。
とはいえ、この資格試験は法律や語学の資格と比較すれば試験範囲が限られており、専門的な分野に特化しているため、ともすれば「教養として捉えるのはなかなか難しいのではないか」といった印象を受ける場合もあるでしょう。
管理業務主任者資格を自己啓発の一種として捉えられるかどうか、については様々意見がありそうですが、個人的には「試験対策を通じて、生活していく上で有意義な知識を得られる」と考えています。とりわけ、今現在マンションにお住まいの方、もしくはマンション購入を検討中の方にとっては、ご自身の財産に直接関わるマンション管理についての専門知識を得られるわけですから、非常に意味のある挑戦だと言えるでしょう。
たいてい、マンションそのものの管理はすべて特定の管理会社に一任されているケースがほとんどで、マンション所有者であっても管理には無頓着な方は多くいらっしゃいます。しかしながら、すべてを管理会社に任せっぱなしにしていて、所有者もしくはオーナーが不利益を被る可能性は十分にありますし、実際に管理実態が問題になっているケースも多々見受けられるようです。
それではなぜそんなことになるかと言えば、残念なことに「所有者やオーナー側に知識がないから」の一言に尽きます。ですが、「自分の財産は自分で守る」の観点からいえば、やはり「知らない」では済まされないこともたくさんあるのです。
管理業務主任者資格の対策で習得する知識は、マンションに関わる皆さんの大切な財産を守るための糧となります。
現状、マンションとは関係のない生活をされている方でも、この先どんなきっかけからマンションに住むことになるか分かりません。管理業務主任者としての知識は、その道の実務に携わる者でなくとも備えておいて損はないのです。
第二の人生スタートに役立つ、管理業務主任者資格
年齢層を問わず人気の管理業務主任者資格ですが、最近特に目立ってきているのは「定年退職後のシニア層の受験生」です。
長年、全く関連性のない業界で頑張ってこられたような方も、第二の人生のスタートとして管理業務主任者の実務に注目し、資格取得を目標に勉強を始められるケースが増えてきているのです。
「会社勤めの後には何か専門知識で勝負できる仕事がしたい」、そんな方にこそ、管理業務主任者資格の取得がオススメであると言えます。
それでは、なぜ管理業務主任者資格がシニア層にウケているのでしょうか?
その理由は「シニア層への需要の高さ」にあります。
管理業務主任者資格が活かせる仕事として挙げられるのが「ビルやマンションの管理業務」ですが、こうした仕事の求人を見てみると、比較的高い年齢層を対象としたものが多いのです。
つまり、会社を定年退職した後にこうした業務に携わる方がとても多いんですね。
これまで仕事一筋で頑張ってきた方であれば、第二の人生にも妥協はありません。「せっかく始めるのであれば、必要な知識を学んでプロとして活躍したい」というやる気満々なシニア達が、管理業務主任者やマンション管理士といった資格の取得を志すケースが昨今、急増しているようです。
ところで、歳を重ねてからの資格取得について、一般的には慎重になる方が多いもの。
「この歳からの挑戦だし、役立てられなければ意味がない」と消極的になるケースもありますが、ご紹介した通り、管理業務主任者資格はシニア層にこそニーズのある実務の関連資格ということで安心して挑戦することが出来ますね。
また、難易度としても「格段に難しい」というわけではなく、かといって易しすぎることもないので、シニアが目標とするには相応しいレベルの資格であると言えます。